高血圧の原因と症状

高血圧と診断された時の主な治療方法

食事療法のイラスト

高血圧になると怖い理由が、他の病気の引き金になる事です。心臓病や腎臓病、動脈硬化なども高血圧でおこる主な病気だと言われています。最悪の結果を避けるためにも高血圧とうまく付き合いましょう。

高血圧の治療法

医療機関にて測定した時の血圧値が最高血圧140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上の場合は高血圧と診断されます。

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 薬物療法

治療が必要と診断されると上記の3つから医師と相談の上、治療法を選択していく流れとなるようです。

食事療法

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これは多くの方が知ってるかもしれませんが、1日の塩分摂取量を6g未満の食事をする事です。なぜ塩分を摂取するのがダメとされているのか?というと、

塩分を多く摂取してしまうと、血液中の塩分濃度が高まります。そうなると塩分の濃度を薄めようとする働きが出来ます。

血管内の水分を増やす事で塩分濃度を薄めようとする働きがおき、血管内を流れる血液の量が増える事で圧が高まり、血圧が上がると言われています。

運動療法

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適度な運動は血圧を下げる効果が期待できますし、高血圧の悪化を招く肥満の解消も見込める事でよく用いられる療法です。厚生労働省のガイドラインによると以下の種目が進められています。

  • ウォーキング
  • ステップ運動
  • スロージョギング
  • ランニング

これらの運動が良いとされている有酸素運動です。可能であれば毎日30分以上行い、難しい場合には週に3~4日は行う事が推奨されています。ただ、運動の強度に関してはかかりつけの医師と相談しながらしっかり決めて下さい。

薬物療法

薬物療法のイラスト

薬物療法は血圧を下げる作用のある降圧薬を使用する事で血圧を下げるという方法です。

降圧薬には6種類あり、患者にあったものを1種類から試し必要に応じて複数の降圧薬と組み合わせる事で調整をしていきます。

種類 作用機序 主な薬剤例 副作用
利尿薬 体内の余分な水分や塩分を排出することで血圧を下げる ヒドロクロロチアジド、フロセミド 低カリウム血症、脱水
カルシウム拮抗薬 血管の平滑筋を弛緩させ、血管を拡張することで血圧を下げる アムロジピン、ニフェジピン 浮腫、動悸
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬 アンジオテンシンⅡの生成を抑制し、血管を拡張することで血圧を低下させる エナラプリル、リシノプリル 空咳、高カリウム血症
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB) アンジオテンシンⅡの作用を阻害し、血管を拡張することで血圧を下げる ロサルタン、バルサルタン 高カリウム血症、めまい
β遮断薬 交感神経のβ受容体を遮断し、心拍数を低下させることで血圧を下げる メトプロロール、ビソプロロール 徐脈、倦怠感
α遮断薬 血管のα受容体を遮断し、血管を拡張することで血圧を下げる ドキサゾシン、プラゾシン 起立性低血圧、めまい