高血圧の原因と症状

高血圧の原因や症状について

高血圧のイラスト

高血圧とは?

高血圧とは、日常的に血圧が高い状態が続くという1つの症状です。

たまたま測った血圧が高かった場合は高血圧という判定にはならず、いつ測っても高いよね~っていう状態が『高血圧症』と判断されるようです。

ちょろじぃも診察した時の話ですが、1回目の測定時に高かったので時間を置いて再測定しましょうと言われました。その後も診察室でくり返し測定を行いましたがダメだったので高血圧と診断書にも書かれました。

基準としては最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されるようですね。たしかちょろじぃは診断時は最低血圧が87mmHgで、最高血圧が131mmHgでした。

上記の基準では大丈夫だけど、実際の診断書には血圧が高いと診断されています!医療機関によって違うのかは分からないけど目安としてはそのくらい。

そもそも血圧って何?

血圧ってのは、心臓から送り出された血液が血管の内壁を押す力の事を言います。

人間の体には多くの血管があり、心臓がポンプのように収縮と弛緩を繰り返す事で、動脈を介して全身の組織に規則正しく血液を届ける仕組みになっています。その心臓から送り出された血液が血管の内壁を押す力の事を『血圧』といいます。

血圧は常に一定を保っているわけではない!

血圧は常に一定という訳ではありません。例えば、朝起きて測った時と運動した後が違うのは普通の事です。

他にも食生活や運動、室温や気温、精神的なストレスなど多くの要因によって変わるのは正常です。ただそのような要因を省き、自宅で安静にしている状態で測定をしても高い数値の場合には高血圧となります。

正確な血圧を把握するためにも、決まった時間に同じ姿勢でリラックスした状態で測ることが大切です。

最高血圧や最低血圧とは?

心臓がポンプのような役目を果たし収縮と拡張を繰り返し全身に血液を届けています。

心臓の収縮や拡張に応じて上がったり下がったりし、動脈の血圧が心臓の収縮により最高に達したときの値を【最高血圧または収縮期血圧】、心臓の拡張により最低に達したときの値が【最低血圧または拡張期血圧】といいます。

高血圧の原因とは?

国立循環器病研究センターによると、高血圧のうち原因が判らないものが高血圧症の約90%がこれに入るそうです。それを本態性高血圧症と呼びます。

本態性高血圧症は遺伝的なものが原因の場合もあれば、生活習慣などの環境因子が関係している場合もあり今では生活習慣病といわれています。もちろん年齢も関係があると思います。

本態性高血圧症の原因

  • 塩分の過剰摂取
  • 遺伝
  • 飲酒
  • 肥満
  • 精神的なストレス
  • 自律神経の異常
  • 過労
  • 運動不足
  • 野菜や果物の接種不足
  • 喫煙
  • 加齢による老化現象

年齢的なものを除いても、思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか。これが原因だ!って言うよりは、複数の要因が重なり高血圧になるんだと思います。また、急になるものでもなく、積み重ねでなる事は理解していた方がいいかもしれませんね。

二次性高血圧の原因

二次性高血圧は特定の原因によって引き起こされる高血圧の事で、簡単に言うと原因が分かっている高血圧で全体の1割がそれに当たります。

例えば、慢性腎不全などによる腎機能低下が原因だったり腎動脈の狭窄による血流低下が原因の場合。他にも副腎からのアルドステロン過剰分泌や、甲状腺機能異常や副甲状腺機能異常など病気などが原因のケースです。

若い人が発症する高血圧症や原発性アルドステロン症が原因となる内分泌性高血圧症、薬剤などの影響で起こる高血圧症などはっきりと原因が特定できる高血圧を二次性高血圧と言います。

高血圧を引き起こす生活習慣を見直す

高血圧とうまく付き合う為には普段の生活を見直す必要があります。これらの生活習慣の改善する事で、高血圧の予防や改善を期待することができます。

ただし、すでに高血圧の治療を受けている場合は、急激な生活習慣の変更を行う前に必ずかかりつけの医師に相談をしてみてください。

  • 食事を改善する
  • 運動を取り入れる
  • アルコールの摂取を制限する
  • 禁煙
  • 適正体重を知る
  • ストレスを管理する
  • 季節や気温に対処する

食事を改善する

高血圧のイラスト

普段の生活の中で、外食はもちろん、スーパーやコンビニ弁当、インスタントラーメンなどをどのくらい食べていますか?

高血圧を改善する食生活をするには1日の塩分摂取を6グラム未満に制限する必要があり野菜や果物を積極的に摂取し、飽和脂肪酸やコレステロールを制限する必要があります。揚げ物なども控える必要があります。

運動を取り入れる

高血圧のイラスト

普段の生活に運動を取り入れる社会人はほとんどいないでしょう。しかし、高血圧なら有酸素運動(ウォーキング、サイクリングなど)を週3~4日、1日30分程度行う必要がありますし、1日の歩数としても7000歩程度以上の運動を心掛ける必要があります。

アルコールの摂取を制限する

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  • 日本酒1合
  • ビール500ml
  • チューハイ5%で500ml
  • ウイスキーダブル1杯

男性は日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合弱程度を目安とし、女性はその半分程度に抑えるのが望ましいです。

ちょろじぃ
ちょろじぃ
ちょろじぃは毎日は飲まないけど、休みの前日と当日には、レモンサワーで大1本小1本飲むからオーバーしとるの。。

禁煙

喫煙は動脈硬化を促進し心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めるため、禁煙を心がける必要があります。喫煙直後に血圧が一時的に上昇する事が分かっており、その理由はニコチンが交感神経を刺激し、血圧上昇を引き起こしまうのです。

喫煙は動脈硬化を促進し、血管の健康に悪影響を与えます。脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患のリスクを高めます!

適正体重を知る

BMI25未満を目安とするのが望ましい。BMIは簡単に言うと肥満指数の事で、25を超えると肥満体型という事になります。肥満は、病気を引き起こしやすいと言われています。BMIの計算は身長と体重から計算する事が出来ます。

ストレスを管理する

普段は正常値だったとしても、ストレスが原因で血圧が上がる事があります。緊張したり我慢する事で脳はストレスを感じ、自律神経が乱れ血圧があがるのです。

一般的には、家庭の事情もあるかもしれませんが職場でのストレスが負担になるケースがあると思います。簡単に環境を変える事は出来ないと思いますが、転職や部署移動、残業を控えたり、有給休暇をうまく使う事で改善できるかもしれません。

季節や気温に対処する

冬は寒さによる血圧変動に注意し、部屋を暖めるなどの対策を行う必要があり夏は水分不足に注意し、こまめに水分補給を行う事が大事です。

また、特に気を付けたいのが季節の変わり目です。特に寒くなり始めの頃は気温が上下に急激に変化し、これに対応して自律神経の働きも変化するため、血圧が不安定になりがちになってしまいます。

高血圧の治療法とは?

医療機関の診察室で測定した血圧が最高血圧140mmHg以上、もしくは最低血圧が90mmHg以上の場合は高血圧と判断されるます。

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 薬物療法

高血圧と診断されたら上記の3つのうちから治療法を医師と相談しながら決めていくようですね。ちょろじぃの場合は、その場で即決定ではなく少し様子を見てみましょう。という話をさせて頂きました。

高血圧が引き起こす病気とは?

高血圧は『サイレントキラー』とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行し、さまざまな病気を引き起こし、気づいた時には手遅れにもなりかねません。

放置すると命に関わる病気につながるため、早めの対策が必要です。ここでは、高血圧が原因となる代表的な病気について紹介します。

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)

高血圧は、脳の血管に大きな負担をかけ、動脈硬化を進行させます。その結果、次のような結果を引き起こすリスクが高まります。

  • 脳梗塞:動脈硬化によって血管が詰まり、脳の一部に血流が届かなくなる
  • 脳出血:血圧の上昇によって脳の血管が破れ、出血する
  • くも膜下出血:脳の動脈にできた動脈瘤が破裂し、激しい頭痛や意識障害を引き起こす

特に高血圧を放置すると、脳卒中のリスクは2〜4倍に上がるとされています。生活習慣を変えるのは難しいですが、真剣に考える必要があります。

心臓病(心筋梗塞・狭心症・心不全)

心臓は血液を全身に送るポンプの役割を持っていますが、高血圧によって負担が増えると、心臓病を発症しやすくなります。

  • 心筋梗塞:動脈硬化が進行し、心臓の血管が詰まって血流が途絶える
  • 狭心症:心臓の血管が狭くなり、酸素不足で胸の痛みや圧迫感が生じる
  • 心不全:心臓の機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる

高血圧の人は、心筋梗塞や心不全になるリスクが2倍以上になるとされています。

腎臓病(慢性腎臓病・腎不全)

腎臓は血液をろ過し、老廃物を排出する重要な役割を持っています。しかし、高血圧が続くと腎臓の血管がダメージを受け、機能が低下します。

  • 慢性腎臓病:腎臓の働きが徐々に悪くなり、最終的には腎不全へ進行
  • 腎不全:腎臓の機能がほぼ失われ、透析治療が必要になる

腎臓病が進行すると、高血圧がさらに悪化する悪循環に陥ります。

大動脈瘤・大動脈解離

大動脈は、心臓から全身に血液を送る最大の動脈です。高血圧が続くと、大動脈の壁に負担がかかり、次のような病気を引き起こす可能性があります。

  • 大動脈瘤:血管の壁が膨らみ、破裂すると致命的な出血を引き起こす
  • 大動脈解離:大動脈の内側の壁が裂け、激しい胸痛や背中の痛みを伴う

大動脈瘤は自覚症状がなく進行し、破裂すると死亡率が非常に高いため、早期発見が重要です。

眼の病気(高血圧性網膜症)

高血圧は目の血管にも影響を与え、視力低下や失明の原因になることがあります。

  • 高血圧性網膜症:網膜の血管が損傷し、視力障害を引き起こす

高血圧が続くと、眼底出血や視野欠損などの症状が現れるため、定期的な眼科検診が推奨されます。

認知症(脳血管性認知症)

脳の血管がダメージを受けると、認知症のリスクも高まります。特に、脳卒中を引き起こすと脳血管性認知症につながることが知られています。

高血圧を適切に管理することで、認知症の発症リスクを下げることができると言われています。

高血圧を放置すると危険!早めの対策が必要

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高血圧は、脳卒中・心臓病・腎臓病・大動脈瘤・眼の病気・認知症など、多くの深刻な病気を引き起こします。これらを予防するために、次のような対策が重要です。

✅ 減塩を意識した食生活(塩分摂取量を1日6g以下に)
✅ 適度な運動(ウォーキングや軽い筋トレを習慣に)
✅ ストレス管理(リラックスできる時間を作る)
✅ 定期的な血圧測定(自宅で測る習慣をつける)

高血圧は自覚症状がないまま進行するため、早めの予防と管理が大切です。健康な生活習慣を取り入れて、将来の病気リスクを減らしましょう!家庭用の血圧計で正確に血圧を測る為の方法の記事もごらんください。

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